綱が(の)手引坂 (三田)
日向坂を上り、オーストラリア大使館、三井倶楽部を右に見て進むと、三井倶楽部の角の大銀杏から下りになります。この坂が綱が手引坂です。この辺りで「綱」とつくと渡辺綱のこと。 渡辺綱(わたなべのつな)というのは、平安時代中期の源氏の武将。 京都の一条大橋の上で鬼の腕を切り落とした逸話で有名です。また光源氏の子孫でそうとうなイケメンだったとも伝えられます。
「平安時代の勇士源頼光の四天王の一人、渡辺綱にまつわる名称である。姥坂とも呼んだが、馬場坂の説もある。」
と書かれています。言い伝えでは渡辺綱が幼少のころ、姥に手を引かれてこの坂を歩いたことが由来とされています。それで姥坂だったりするわけですが、周辺の渡辺綱の逸話はかなり盛られたり作られたりしたものがありそうです。
大正期まではこの辺りの赤羽町は有馬ヶ原とよばれた空き地で、池があったりして、近所の子供たちの恰好の遊び場でした。その後済生会病院ができ、戦後には三田高校もできて今のような都会の景色になったのです。
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