久左衛門坂(東大久保)
歌舞伎町を源流にする蟹川が西向天神下で北に向きを変えて流れる先、団子坂の下にある抜弁天厳島神社から下る脇道が久左衛門坂である。 今は東新宿駅に向かう都道302号線が古い道筋をぶった切っているのでわかりにくいが、抜弁天下から久左衛門坂を下って二手に分かれ、南の道は西向天神への参道、西の道は田園地帯をくねって新宿追分方面へ抜けたようである。
坂の上下に標柱があり、「この坂は、徳川家康の江戸入府以前から大久保に居住していた島田家の草創久左衛門が新しく開いた坂であったため、こう呼ばれるようになったという。」と書かれている。
この坂の坂下が蟹川の川筋だったところだが、ここから戸山へ流下し、そこでいったん大きな池になり、そこからさらに神田川に合流していた。 切絵図では辺りは田んぼとなっている。坂の北側には江戸時代(1648)から続く永福寺がある。
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