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2017年8月 3日 (木)

地蔵坂(新宿区袋町/神楽坂)

若宮八幡宮から新坂を経て光照寺を訪ねる。 江戸時代は大きな寺院だったが今は普通のお寺さん。  この場所に光照寺は1645年に移転してきた。 江戸幕府以前は牛込城という平城があり、大胡氏が北条氏よりあてがわれた。大胡氏は地名に合わせて牛込氏と改名し、揚場のあった飯田橋の辺りまで支配していた。

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地蔵坂の坂上、光照寺前に日本出版協会があり、そこに樹齢250年の銀杏がある。 以前は上の写真のように大きな説明板の下に、銀杏の説明板があった。2015年に訪問した時は上の説明板がなくなっていた。 徳川幕府がこの地で天文観測を行っていた。 吉宗が天文学に長けていることは有名である。

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銀杏の先を少し進むと下り坂になる。 いったんくの字型に曲がったのち逆に緩やかに曲がる。 逆「て」の字風の道筋である。 標柱には次のように書かれている。「この坂の上に光照寺があり、そこに近江国(滋賀県)三井寺より移されたと伝えられる子安地蔵があった。それにちなんで地蔵坂と呼ばれた。また藁(わら)を売る店があったため、別名「藁坂」とも呼ばれた。」

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坂下は神楽坂の坂上に出る。 昔と違いずいぶんと賑やかな通りになったものだ。 不思議な曲がり方の坂だが江戸時代からこの道筋である。切絵図には「藁店ト云」と書かれている。 坂下は町家で肴町とある。 現在は袋町と神楽坂5丁目だが、ここは昔の名前が消えている。 新宿区がんばれ。

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