瓢箪坂(飯田橋)
白銀公園の南の角から下り、大久保通りに向かう短い坂道が瓢箪坂である。 大久保通りに直接接続はしていないが、大久保通りが開通したのは明治時代なので、瓢箪坂というのは明治以前に付けられた名前だと思う。
坂上の白銀公園は江戸期は水戸藩家老中山氏の屋敷。 そして坂の周りはいくつもの寺があった。 今は安養寺1軒のみ。坂下の行元寺(今はない)門前町には東京松屋本店(和菓子店)、奈良にて創業160年を誇る吉野葛の菓子店があり、今は路地裏にひっそりと残る。神楽坂上交差点の先には江戸初期から続く相馬屋源四郎商店(和紙問屋)があり、創業年度は万治2年(1659)とある。
坂の標柱には、「坂の途中がくびれているため、その形から瓢箪坂と呼ばれるようになったのであろう。」とだけ書いてある。 瓢箪坂下のまるで家の中に入るような路地を抜けると、第三玉の湯という銭湯にポンと出る。 ここは深夜1:30までやっていて、新宿区で最も遅くまで開いている銭湯である。
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