軽子坂(新宿区神楽坂/揚場町/津久戸町)
私が上京したのは1975年。宇崎竜童率いるダウンタウンブギウギバンドが売れっ子になり、使い捨てライターのチルチルミチルが売れまくった時代でした。この年新幹線が岡山から博多まで延伸したので、実家の山口県から7時間ほどかけて上京しました。 東京に来て驚いたのは300円くらいで名画が見られることで、ここ飯田橋のギンレイホールも時々訪れたものです。
このギンレイホール前の坂が軽子坂。 軽子とは軽籠と書く人足が荷を詰めて運ぶ道具でをいいます。 この辺りには積荷労働者が沢山住んでいたのでそう呼ばれたようです。 坂の標柱には、
「軽子とは軽籠持の略称である。今の飯田橋にはかつて船着き場があり、船荷を軽籠に入れ、江戸市中に運搬することを職業とした人がこの辺りに多く住んでいたことからその名が付けられた。」
とありました。
真っすぐなごく普通の坂ですが、そういう江戸時代の風景を想像できるところが魅力です。坂下の外堀通りを渡った飯田橋駅側に牛込揚場の説明碑があります。神田川はこの辺りまで潮が上がり、荷船も楽に往来できるような大きな川でした。
| 固定リンク | 0
コメント