神楽坂熱海湯の階段
神楽坂にはいくつもの魅惑的な細路地があり、その多くが地形に素直に階段を残している。 熱海湯に下る階段はその代表格ともいえる。 地蔵坂上の光照寺は江戸以前には地方領主大胡氏の牛込城、その辺りにおそらくは湧水があり、そこから流下した沢沿いに下るのがこの階段路地である。
上の写真は2010年のもの。沢山の植木が江戸の風情を残していた。江戸っ子は路地脇に植物を育てる。 階段の上には和風の料亭があり、階段途中には西欧風の店があって、モンマルトルかバルセロナの雰囲気を醸し出す。 きわめてエスニックである。
2016年に訪問すると、壁は塗られて俄然スペインになっていた。 これはちょっと神楽坂には似合わない。 石垣まで塗るとはなんと雑なラテン根性。 でも訪れるたびに少しずつ違っているのを見つけるのもまた愉しさの一つではある。
※ 2018年の「全力坂」でこの坂が「フランス坂」という名で出ていた。確かに神楽坂はフランス人が集まるエリアである。私のフランス人の知人も家族で神楽坂に住んでいた。逢坂にフランス学校があったのがきっかけだという。そう思って神楽坂を歩くと、なんとなくモンマルトルの雰囲気がなくもない。(2018/11/29 追記)
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