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2017年8月28日 (月)

地蔵坂(西早稲田)

地蔵坂通りというのは地蔵がある(あった)からなのだが、ここも坂下に源兵衛子育地蔵尊がある。ただし江戸時代からの名称ではなく、2009年の新宿区の道路通称名の決定事案で確定した坂名。とはいえその決定事案は「地域で古くから使われている名称」を一つの条件にしているのでそれなりに昔から呼ばれてきたのだろう。

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西早稲田駅の北側の出口から路地を巡って坂上から下ってきたのだが、坂上は閑静な住宅地で、はてこの道はいつからあるのかと調べてみると、おおよそ明治の終わりころの地図には道らしき線があるのでその頃開かれた路地なのだろう。坂下の早稲田通りは江戸期から高田町屋として記載されているが、周りは殆ど畑になっている。

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坂の上下にある新宿区の青い標柱には、「この地に住んだ小泉源兵衛の功績を記憶し、享保の時代に源兵衛地蔵が安置された。」と書かれている。元禄の末頃、小泉源兵衛がここに住みつき、この周辺は源兵衛村と呼ばれるようになった。いわゆる名主だったのだろう。

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地蔵尊には庚申塔もあり、寛文13年(1673)の年号が刻まれている。馬頭観音などは明治以降のものだった。西早稲田商店街には親しまれている地蔵尊ではあるが、歴史も成り立ちも今の早大キャンパス辺りにあった水神社や穴八幡とはまったく別の、町内の地蔵様だったようだ。

 

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