八の坂(中井)
番号坂の最後は八の坂。 江古田から南流してきた江古田川は哲学堂の上流で妙正寺川に合流し、妙正寺川は合流点から北東向きの流れを南向きに変える。 その流れが新井薬師のある上高田の台地に阻まれて東流に転ずるが、北側の台地の西端に御霊神社がある。
八の坂の勾配は隣の七の坂とほぼ同じパターン。 坂上が御霊神社の鳥居脇になる。 しかしこちらは神社からすると裏道脇道で、開通したのも昭和になってからである。 坂上の御霊神社は静かで落ち着く神社である。
落合村中井の鎮守だけに古い石塔などが本殿の裏手にあったりして、興味深い。 庚申塔には宝暦八年(1758)と刻まれていて、裏のごりょう坂に出る小さな階段がある。 本殿前の狛犬は正徳五年(1715)に下落合村の氏子によって奉納されたもの。 狛犬としては現存するものでは都内最古である。
坂上からの景色。坂の舗装が一般的な〇窪みのすべり止めでなく、スリットになっているのは珍しい。 個人的には〇よりもこっちの方が好みである。
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