油坂(揚場坂)
順天堂大学の渡り廊下の下をくぐる坂が油坂である。 短い坂だが坂下標高は17m、坂上が21mでそこそこの勾配があるはずなのだが、見た感じは急さがない。 訪問時はちょうど校舎の工事をしていたのでその関係もあるのだろうか。
坂の途中に説明板がある。
「この坂は、油坂または揚場坂と呼ばれている。坂上の左側は本郷給水所公苑である。『油坂、元町1丁目と東竹町辺の間を南に下る坂あり、油坂と呼ぶ』(新撰東京名所図会)とあるが、その名の起りは不明である。
この坂は別名『揚場坂』といわれているが、その意味は神田川の堀端に舟をつけて、荷物の揚げおろしをするため、町内地主方がお上に願って場所を借りた荷あげ場であった。この荷揚場に通ずる坂道を揚場坂道を呼んだのがのちに『揚場坂』と言われるようになった。」
坂上を進むと、本郷給水所公苑があり、敷地内に東京都水道歴史館がある。 無料だが、とても興味深い展示が沢山ある。 明治25年(1892)に水道局が給水所を建設、配水池の上に人工地盤を設けて公園が出来たのは昭和49年(1974)である。 バラ園が有名。
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