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2017年9月25日 (月)

天神男坂(天神石坂:文京区湯島)

湯島天神の東側、天神下方面からアプローチするのが天神石坂(天神男坂)とその脇の女坂。 男坂はさすがに急で下から見上げると圧迫感がある。 しかしながらこの崖線の一番南にある神田明神男坂が68段、間にある実盛坂58段、等に比べると38段は大したことがないと感じるかもしれない。 神田明神の標高が20m(実盛坂上も同じ)だが、湯島天神の標高は17mなのでその差である。

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坂下の説明板にはこう書かれている。

「38段の石段坂である。別名は天神男坂。すぐわきにあるゆるやかな坂、女坂に対して男坂という。  江戸時代の書物〝御府内備考″によると、湯島神社(天神)参拝のための坂であったが、その後本郷から上野広小路に抜ける通り道になったという。」

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昔はビルもなかったのでここから墨田川が眺められたという。 坂下は「天神下の隠れ家」と言われ、妾宅などが多かったという話もある。 そういう雰囲気は今も残っている。  神田明神も同様だが、台地の上からのルートがメインで、台地の下から階段を上って参詣する比率は極めて低い。 現代でもそれは同じである。 そういう街の雰囲気が湯島なのかもしれない。

広重の名画『湯しま天神坂上眺望』は江戸時代の美しい雪景色を描いている。

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