山手坂(中井)
振り子坂の坂下と分けるように西に上って行く急坂が山手坂である。 坂そのものは昭和になってから開かれた。大正時代の地図ではここは谷と台地の間の崖のようなものだった。 2009年に新宿区が設定した道路通称名である。
山手通りが開通する以前から住宅が立ち並んでいたようだ。 目白文化村の一角として、大正末期から昭和初期にかけて開発された宅地と思われる。 新宿区の資料では、「山手通りへつながる坂道のため、この名称がついた。」とある。
坂とは無関係だが、山手通りを挟んだ反対側に曳家加藤組がある。 曳家というのは文化財や古民家などをそのまま基礎から持ち上げて移動する日本の文化にはなくてはならない商売。 地震で傾いた家を戻すなどの工事もやっている。 日本曳家協会なる社団法人もあって、HPには曳家の面白い情報が載っている。
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