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2017年10月12日 (木)

鐙坂(本郷)

鐙坂は菊坂周辺の坂の中でも秀逸の名坂である。 坂下から見上げる景色も、坂上から望む景色も素晴らしい。 馬の鞍に下げる鐙(あぶみ)を作る職人がいた、あるいは坂の形が鐙に似ているというのが坂名の由来。

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坂の西側の見事な石垣の上は財務省関東財務局の真砂住宅(官舎)。 江戸時代は松平右京亮の大きな大名屋敷だった。 坂下の古い門構えの屋敷の塀前に説明板がある。 説明板の下には、文京区の景観賞のプレートがついている。

「本郷台地から菊坂の狭い谷に向かって下り、先端が右にゆるく曲がっている坂である。名前の由来は「鐙の製作者の子孫が住んでいたから」(『江戸志』)とか、その形が「鐙に似ている」ということから名づけられた(『改撰江戸志』)、などといわれている。 この坂の上の西側一帯は上州高崎藩主大河内家松平右京亮の中屋敷で、その跡地は右京山と呼ばれた。」 と書かれている。

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坂上の木造建築は金田一京助・春彦の旧居跡。 この地に住んでいた金田一京助は同郷盛岡から上京した石川啄木の最大の援助者であった。 この建物がその家だったかどうかはおそらく違うと思うが、なかなか魅力的で情緒深い昭和の民家である。 坂の途中の路地は、樋口一葉旧居跡に抜ける有名な路地だが、生活の中にある路地なので失礼のないように歩くことを心掛ける必要がある。

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