七丁目坂(目白台)
鳥尾坂上にある獨協中学高校の手前の路地を南に向かっていくと、右手に佐藤春夫の旧居跡がある。 洋風建築と日本建築の間に説明板が立っているので、どっちかわからない。 元の路地に戻り、そのまま進むと、道が細くなり階段になる。 七丁目坂である。
石垣と古めの塀に囲まれた階段には鉄製の手すりがついている。 バイクに乗ったまま下るのは危険だが、自転車も十分危険だと思う。 石垣の蔦がいい雰囲気を出している。
途中にある大木(おそらくアカガシ)は石の塀を跨ぐようにして立っている。 樫の木はよく山の中で岩場に根を伸ばして生えているが、都会では珍しい。 坂上標高29mに対し坂下は7m。 これを一気に階段で下る。
途中から下の段はカーブを描きながら下る。 坂下は関口三丁目公園。 この坂は江戸の切絵図ではよくわからない。 しかし明治初期の地図には道が描かれていて「七丁目坂」と書いてある。江戸の坂なのか、明治の坂なのか。
坂名の由来は、旧・音羽七丁目と八丁目の間を上る坂なのでこの坂名となったというのが区史によるもの。 この坂の辺りには御賄組の屋敷が並んでいた。 魅力的な坂だが、説明板がないのは、坂のいわれが不明瞭だからだろうか。
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