樋口一葉旧居跡の階段路地
鐙坂の途中、金田一京助・春彦旧居跡の下に民家に入っていくような路地がある。 本当に人々が暮らしている路地なので、ゆっくり散策というような訳にはいかないので、すっと通り抜けるのが礼儀だろう。
石垣沿いに進み、その先を左折すると、階段から視界が広がる。 下見板の大正・昭和の名残りの壁、そこに張り付けてある文京区本郷四丁目31の住居表示板。 それは昔の小説家が眺めたであろう景色とほとんど違いのない風景が目の前に現れる。
鉄製の手すりもいい。 立てかけてある梯子も素晴らしい。 この短い階段、14段とその3mほどの高低差が見せてくれるものはまるで時代をワープしたような感覚である。 階段下は樋口一葉旧居跡。
この階段は多くの雑誌などにも取り上げられた、東京でも有名な場所。 それだけに通行禁止にならないように訪問時は心掛けたい。 階段下には、樋口一葉も使ったと伝えられる井戸が今も残っている。
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