中坂(白山)
胸突坂と浄心寺坂の間にあるから中坂。 中坂という名の坂にはそのパターンの由来が多い。 説明板はないが、江戸時代の切絵図にもこの道は描かれているので、間違いなく江戸時代の坂である。 ただし、当時は雨が降ったら登れないだろうと思われるほど、傾斜がきつい。
上の写真は2016年1月に訪問した時のもの。半分はコンクリートのスリット舗装で、かろうじてすべり止めになっているが、今回2017年11月の訪問では、工事中の場所に新しい家が建ち、道路が狭まっただけでなく、すべり止めもなくなってしまった。
実はこの坂の坂下は丁字路で、これまで多くの人が止まりきれず激突したらしく、注意喚起の表示があった。 いやさすがにこの坂は怖いだろう。
坂下の建物は文京区の白山児童館である。コンクリートには欠けやヒビが見られた。江戸時代この辺りは小さめの武家屋敷が立ち並ぶエリアだった。 崖線の上は阿部家の敷地が細長く、西片からこの近くまで広がっていたので、胸突坂よりも南の小武家屋敷の玄関は西にあり、小川を橋で渡した玄関だったと思われる。 一方胸突坂以北は、坂上を玄関にしている。 この辺は武家屋敷が標高をもって評価され、より上の方が位が高いと認識されていたからだろうか。
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