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2017年11月 5日 (日)

薬師坂(白山)

白山通りの白山下から中山道(旧白山通り)白山上に上る都営三田線白山駅の通りが薬師坂である。 別名が多い。 薬師坂のほかには、薬師寺坂、浄雲寺坂、白山坂という別名がある。 昔は二間幅(3.5m)の細い道だったが、今では広く車も人通りも多い道である。

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白山駅出口の歩道に説明板が立っている。

「『妙清寺に薬師堂有之候に付、里俗に薬師坂と相唱候』(御府内備考) 坂上の妙清寺に薬師堂があったので、薬師坂と名づけられた。また、坂下に浄雲院心光寺があったので、浄雲寺坂とも呼ばれた。また近くに白山神社があり、旧町名が白山前町で、白山坂ともいれわるなど、別名の多い坂の一つである。

『新撰東京名所図会』には、「薬師堂は、土蔵造一間半四面。「め」の字の奉額、眼病全快者連名の横額あり」と、明治末年の姿を記している。 このお薬師は特に眼病に霊験あらたかであったようである。 土蔵造は、江戸の防火建築で、湯島本郷辺の町屋が土蔵塗屋づくりを命じられたのは、享保15年(1730)の大火後である。現存するものに無縁坂の講安寺本堂がある。」

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妙清寺は曹洞宗の寺院で慶長11年(1606)の開山。薬師如来がご本尊。 この辺りは江戸時代は白山権現を中心に多くの寺院が並ぶ寺町だった。 明治末期になって路面電車が通された(1911年:明治44年)。

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坂上近くの駅前から参道が伸び白山神社(白山権現)に導く。 縁起は古く、天暦2年(948)。 写真の鳥居のある東側がメインの参道だが、社殿は南向き。 白山通り脇の旧道とみられる路地から入ると長い参道の階段がある。 この南の階段が白山神社が立つ台地の縁で指ヶ谷を一望する崖上突端になる。

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