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2017年12月 6日 (水)

幽霊坂(目白台・和敬塾)

目白通りを目白駅方面に歩くと、古い味噌蔵のような建物があり、路地を挟んで小石川消防署老松出張所がある。 旧細川邸にある和敬塾は学生寮。 7000坪の敷地にいくつもの寮が建てられているが、結構古い建物も混じる。 かつての塾生には村上春樹がいて『ノルウェイの森』はこの和敬塾がモチーフである。

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和敬塾の脇を下っていくと、だんだん細く暗い坂道になって下っていく。 この道は細川家が整備して、その後和敬塾の管理となった私道である。昔から大きな木立が両側にあって、またあまり人も通らない寂しい道であった。

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坂の西側は目白台運動公園。 実はこの公園のかなりの面積は、かつての目白御殿、田中角栄の屋敷だった場所。 昭和の宰相としていまだに高い人気を誇る田中角栄だが、晩年は見ていて可哀想なほどだった。 この公園のうち2,000㎡は旧目白御殿の敷地である。(公園の西隣に狭くなった田中邸がある)

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両側から壁が迫ってくるくらい幽霊坂を下るとぱっと開けるような場所に出る。この寂しい坂道を利用して、地元の人々が肝試しの会を行ったという。そして誰ともなく幽霊坂と呼び始めたといわれる。

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坂道はさらに下っていき、左手には肥後細川庭園の松聲閣と公園が広々として陽光を浴びている。 訪問時は松聲閣と公園を整備していたが、もう出来上がっているはずである。ここは熊本の細川家の下屋敷の庭園を一部残した形の回遊式庭園になっている。 上の写真のポリスボックスは田中邸があった時代の名残だが、いつ取り壊されてもおかしくない状態でずっとある。(もしかしたら今はもうないかもしれない)

近辺は散歩するにはもってこいの楽しい崖線である。

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