お化け階段(根津)
お化け階段というからには暗くて細い階段を思い浮かべて訪問すると落胆するかもしれない。 ただ、近年この手の階段はほとんどがきれいに補修されたり、作り直されたりしていて、なかなか昔のままの姿にはお目にかかれない。
異人坂の坂上から細路地をくねくねと進むとお化け階段の上に出る。 一方、逆ルートは根津神社の前からやはり路地を入っていく。 いずれにせよ地図なしで到達するのは難しい。
上りと下りで段数が違うということから「お化け階段」として知られる坂道で、かつては狭くて薄暗い道だったが、拡幅され手すりもついて整備された。 昔は上り40段下り39段といわれ、途中の曲りの所の段が詰まっていてそう勘違いするというものだったようだ。
『ぶんきょうの坂道』には、「子供達は階段が何段あるか、当てっこして遊んだ。段差が低く、数え間違いをしたので、お化け階段の名がついたともいわれる。 かつて、この階段坂は人通りが少なく、木が繁り、日暮れになると親たちは子供たちを遊びに行かせなかったという。お化けが出るのでお化け階段の名がついたという説もある。 またの名を幽霊坂とも言われる。 」と書かれている。
上の写真は古い写真の合成。 昔の景色はなかなかのものがあったようだ。 古い地図を見ると、明治の末期にこの崖線の道は開かれた様子。 こういう風景がだんだんと消えていくのがさみしい。
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