しろへび坂(千駄木)
薮下通りに絡む階段で東側に下るのはこのしろへび坂のみである。 しろへび坂というのは通称で、いつからそう呼ばれたのかも、その由来も不明。 森鴎外記念館の前、区立第八中学校の北側を下る階段坂である。
薮下通り(汐見坂)のところでもこの写真を使ったが、この辺りは薮下通りの中でもっとも標高が高いところ。 根津神社裏門から始まる薮下通りは神社のところでは11mほどの標高だが、森鴎外記念館のところでは20mを超える。 緩やかに上っているのである。(だから汐見坂という名がついている)
根津神社から薮下通りを歩いていると最初は崖が西側にあるのだが、汐見小学校あたりからは崖が東側に変わってくる。 古い地図を見るとこの坂は明治時代後期からある。なので森鴎外も歩いたはず。 実際に森鴎外は著書の中で、「右手に上野の山の端が見え、この端と忍ケ丘の間が開いていて、そこには地平線に続く人家の海と、浜離宮の木立の上を走る品川沖の白帆が見える」と書いている。
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