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2017年12月 7日 (木)

小布施坂(目白台)

日本女子大からさらに目白通りを西に向かうと、目白台1丁目遊び場という公園があり、その脇を車は入れない道が下っていく。 小布施坂である。 最初はコンクリート舗装の道路だが、すぐに数段の階段がぱらぱらと現れる。

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坂の上の標高は29mで坂下が9mだから20mの高低差がある。 小布施坂は長い坂道だから勾配はそれほどでもないが、なぜか階段で坂上近辺は歩行者のみのアプローチになる。 ただ子供の遊び場という観点では、こういう道路は平地にもたくさん作ってもらいたい。 昔は空き地が子供の遊び場だったが、管理責任なんていう迷惑なものがあって昨今の空き地はどこも完全に隔離されてしまうから、せめて公共の道路だけでもそういう措置は欲しいものである。どうも自分以外に責任を負わせようとする風潮がこの国に蔓延して来たようなうら寂しい思いがしてならない。

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少し下っていくと傾斜は急になる。  昭和の家屋と塀が坂道にマッチしているいい景色だ。この崖上からの新宿高層ビルの眺望はなかなかのものがある。 坂の上の公園脇に説明板が立っている。「おぶせ」ではなく「こぶせ」と読む。

「江戸時代、鳥羽藩主稲垣摂津守の下屋敷と、その西にあった岩槻藩主大岡主膳正の下屋敷の境の野良道を、宝暦11年(1761)に新道として開いた。その道がこの坂である。坂の名は、明治時代に株式の仲介で財をなした小布施新三郎という人の屋敷がこのあたり一帯にあったので、この人の名がとられた。古い坂であるが,その名は明治のものである。」

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坂下には豊川浴泉という銭湯がある。 昔ながらの外観で、小布施坂のこともこの銭湯のホームページにある。 入ったことはないが懐かしく面白い銭湯のようだ。

残念なことが一つ、小布施坂の脇を道路建設が着々と進んでいる。 どうも豊明小学校の下をトンネルで貫いて不忍通りの清戸坂に出るような気配。 立ち退きはほぼ終わっているので、時間の問題だろうが、目白台の崖線を壊されるのはいささか気になる。

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