根津裏門坂(根津)
坂上の日本医科大学病院前から千駄木二丁目へ下る坂道。 単純に根津神社の裏を通る道なので根津裏門坂というわけだ。 江戸の坂道の雰囲気はない。 病院客を狙ってか、あるいは根津神社参詣者を目的にか、タクシーが並ぶことが多い。「客待ちはできません」の看板前に堂々と止めて客待ちをしているモラルに問題がありそうである。
この坂道の魅力は根津神社があるという点だけかもしれない。 坂の途中に説明板がある。
「根津神社の裏門前を、根津谷から本郷通りに上る坂道である。根津神社(根津権現)の現在の社殿は、宝永3年(1706)五代将軍綱吉によって、世継ぎの綱豊(六代目家宣)の産土神として創建された。 形式は権現造、規模も大きく華麗で、国の重要文化財である。
坂上の日本医科大学の西横を曲がった同大学同窓会館の地に、夏目漱石の住んだ家〝猫の家″があった。『吾輩は猫である』を書き、一躍文壇に出た記念すべき所である。」
江戸時代この坂は日本医科大学病院の角までで、今のように直接本郷通り(中山道)にはつながっていなかった。 そこから南に折れ、東大地震研究所裏を通って、西教寺あたりで本郷通りに抜ける道が江戸時代からの道である。
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