富士見坂(大塚)
白鷺坂を上り詰めると大塚三丁目交差点、国道254号(春日通り)と不忍通りが交差する。 そこから護国寺へ向かって下る不忍通りが富士見坂である。 不動坂ともいう。
坂下に説明板には、「坂上からよく富士山が見えたのでこの名がある。 高台から富士山が眺められたのは、江戸の町の特色で、区内にはも同名の坂が他に二か所ある。 坂上の三角点は、標高28.9mで区内の幹線道路では, 最高地点となっている。 むかしはせまくて急な坂道であった。 大正13年(1924)10月に、旧大塚仲町(現大塚3丁目交差点)から護国寺前まで電車が開通した時、整備坂はゆるやかになり、道幅も広くなった。 またこの坂は多くの文人に愛され、歌や随筆にとりあげられている。」とある。
大正13年(1924)に電車が通るまでは狭くて急な長い坂だったが、電車を通すために傾斜をなだらかにし拡幅した。ところが盛土をしたので、並んでいた商店が道よりも低くなり軒より下が崖下に隠れるという状態になってしまって気の毒だったという記述がある。坂下通りの角の蕎麦屋など、今でも道路わきの数軒は道路よりも低いところに立ち上がっているが、その名残だったというわけだったのである。
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