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2018年1月12日 (金)

鏑木坂(旗の台)

昭和大学病院と昭和大学の間にある坂道。 坂上は小山の台地、坂下は立会川の暗渠である。 小山の八幡坂と並行して、丘の上から立会川の低地へ下る。 珍しい名前の坂だが、由来は昔この地を開拓した旧家鏑木氏にちなむ。

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鏑木氏はこの地の名主だったが、1500年代半ば北条早雲が関東を支配していた時代、下総(千葉県)の豪族だった千葉氏の一族であった鏑木氏がここに住み開拓し統治した。 小山八幡神社の立会川の対岸にある葛原神社は鏑木氏の勧請。葛原神社は平家の始祖である葛原親王を祀っている。

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昭和大学病院の敷地は当時の鏑木家の屋敷跡である。 また旗の台の地名の由来は、源氏の奥州征伐の折、新羅三郎(源義光)がここを通った時に、軍勢を揃えて源氏の旗幟(きし=合戦の折、存在を主張して立てるのぼり・旗じるし)を立てたことに因むと伝えられている。

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しかし鏑木氏は平家の系列、それが源氏を応援したのは不思議でもある。 坂下の立会川の暗渠は立会道路と呼ばれ、中原街道から西小山駅近くまで整備されている。 そこから下流と上流は緑道になっていて、並木のある散歩道である。

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