蛇坂(青葉台)
蛇坂は坂道関連の書物には載っていないがなかなかの急坂(階段坂)である。 特に謂れがあるとか、歴史があるというような坂道ではないが、地形的には崖線を下る坂で傾斜が魅力的な坂である。
新大坂の国道246号線から路地に入ると一旦盛り上がるように道路が上り、すぐに下り始める。崖線上のマンションの住民用の車道の脇に階段がついている。 それくらいポッコリと盛り上がった道路になっている。 道はそのまますぐ下りになり、間もなく階段で下る道になる。 西側は33階建の高層ビル(ラ・トゥール青葉台)。
この坂道は昭和30年頃の地図には載っているが、戦前の地図には載っていない。 戦後の住宅開発の中でできた坂と思われる。 蛇坂の名前の由来は、50年ほど前(昭和中期)はじめじめした樹の生い茂る崖線の下の坂道で、蛇の住処になっていたのでその名がついたようだ。
ここから目黒駅近くの行人坂までは目黒川が削った崖線である。 周辺の地名を見ても、青葉台、代官山、南平台など、台地を意味するものが多い。 かつてこの台地には玉川上水から水を引いた三田用水が流れており、目黒・品川への農業用水を供給していた。 今はほとんど建物に埋もれてしまっている。
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