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2018年1月15日 (月)

新大坂(青葉台)

国道246号線の新しい大坂(新大坂)は山手通りを跨いで三軒茶屋方面に下っている。 元は大山街道。 出発点は赤坂見附にある赤坂御門である。 神泉交差点の辺りの坂上からは、大山をはじめ丹沢連山がよく見えたという。(現在は高速道路とビルで何も見えない)

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写真のカーブは国道246号線の上り車線と山手通りを結ぶ連絡道路だが、かつての大山街道はこの辺りを通っていたはずである。 この写真をどこから撮っているかというと、上目黒氷川神社の境内からで、この神社は天正年間(1573~1592)に地元の加藤氏が勧請した神社。 境内そのものが目黒富士として富士講の対象になっている。

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この目黒富士は代官山の目黒元富士を映したものだが、元富士は名所江戸百景にも描かれている(名所江戸百景:目黒元不二)。 この西側の目黒川暗渠と淡島通りの間の広大な土地は戦前は軍施設だった。

大正末生まれの私の亡父(山口県出身)が戦前、恵比寿の親戚に居候して東京生活をしていた折、一銭五厘(当時の呼び名で兵隊への召集令状のこと)が届いたが、地元山口での入隊であったので帰郷しようとした。

ところが時は疎開する人々が列車に溢れんばかりに乗っていた頃で、切符すら買うことが出来ないほどだった。 その時ここの憲兵隊に同郷の兵士が居て、彼に相談すると、出陣者は最優先と二等切符(今でいうグリーン席のようなもの)を用意してくれ、それで山口に帰れたと言っていた。

父は恵比寿の天現寺から宮益坂乗換で、大橋まで市電を使ってきたと言っていた。 そういう記憶があるので、この大橋は身近に感じられる場所である。

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