清水坂(戸越銀座)
戸越銀座五坂の最も西、第二京浜に近いのが清水坂である。 第二京浜に傾斜はほとんどないのに、そのすぐ東にこの清水坂があるのはいささか不思議ではあるが、第二京浜は戸越の谷を緩やかに下り、緩やかに上るように作られている。 実際、北側の桐ケ谷坂上と南側の戸越三丁目は標高24mだが、戸越銀座との交差点は18mと低くなっている。
清水坂には説明板などはない。 品川区のHPに記載されている内容は、以下の通りである。
「もともと『戸越』の地名は、この辺りが江戸越えの村だったことを由来しており、『江戸越えて 清水の上の 成就庵 ねがひの糸の とけぬ日はなし』という古歌が残っている。 この歌の『清水』をとって、清水坂という名がつけられた。」
ただし清水坂は関東大震災前にはなく、大正末期から昭和にかけて通された道である。 八幡坂や宮前坂のように古くからあった坂ではない。
訪問した時に戸越銀座駅が木造のモダンな駅になっていたのに驚いた。 開業90年にして初のリニューアルで、2016年12月11日に竣工した。街との共同のリニューアルは極めて例が少ないらしいが、相乗効果がありそうだ。
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