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2018年1月11日 (木)

江戸見坂(小山)

東急目黒線西小山駅を出て、南東にあるアーケード商店街を進む。 アーケードが切れる辻を右折すると江戸見坂通りになる。次の交差点を過ぎると、その先に途中から上っていくまっすぐな坂道が現れる。

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直線の坂道というのはあまり情緒を感じさせないが、先の見渡せる場合は例外になりうるかもしれない。 坂の始まるあたりに古い標柱があるのだが、看板で隠されて見えなくなっていた。 せっかくの説明書きなのだからちゃんと見えるようにしてもらいたいものである。

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さて、なぜ江戸の郊外の小山に江戸見坂という坂があるかということだが、大正時代の初めころには、まだこの辺りは一面の畑が広がっていて、この坂上からは東京市中が遠望でき、東南方には大井、大森の海まで見渡せたとある。 また坂上からは富士山も望めたといわれる。

西小山駅北側から昭和大学病院への道はかつての立会川の暗渠である。 その立会川が武蔵野台地の一部を削った名残がこの江戸見坂と近くの八幡坂。 小山という地名も谷に対して呼ばれるようになった地名だと思われる。坂上の小山八幡神社が小山の上にあったことから、小山という地名が起こったという説がある。

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とはいうもののこの道は大正時代までは農地の農道くらいしかない道で、昭和になって人口が増え始めて整備された道である。 おそらくはその頃に、「都心が見渡せる」では名前にならないので、「江戸見」と付けたのだろう。 しかしこの坂の方角をまっすぐに行くと渋谷方面であり、当時の東京の中心である皇居や銀座ではない。  そのあたりのいきさつは調べてもわからなかった。

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