金毘羅坂(目黒)
目黒通りの坂。 山手通りとの立体交差の大鳥神社から碑文谷方面に上る。 大鳥神社の前の歩道に東京都の石柱説明がある。
「坂の西側に金毘羅権現社(高憧寺)があったので、坂の名がついたといわれる。金毘羅権現社は、江戸名所図会の挿絵にその壮観がしのばれるが、明治の初めに廃寺となった。坂の東側には、明治40年に目黒競馬場ができ、昭和8年に府中に移転するまで、この坂は競馬場にゆきかよう人びとでにぎわった。」
江戸時代、大鳥神社は目黒不動、金毘羅権現と合わせ目黒三社と言われ人気の高い神社だった。 創建は大同元年(806)で目黒区内で最も古い神社である。毎年11月の酉の市は有名。境内には天然記念物の大アカガシがあったが枯れてしまった。また境内には古い石塔が複数あり、神社の歴史を感じさせる。
目黒通りは幅広く坂を感じさせないが、ここは14mほどの標高差があるので走っていても坂であることがわかる。 坂上の目黒寄生虫館は意外にもデートスポットだという。 その先には元競馬場という交差点とバス停がある。
昭和8年まであったという競馬場は、現在も街路にそのまま周回路が残っていたりして痕跡を見せてくれる。 湯面から入る道は元競馬場通りという通り名。 また目黒通りにはトウルヌソル像という馬の彫像がある。 日本ダービー初代優勝馬ワカタカの父で、計6頭のダービー馬を子に持つ名種馬だというが、私は知らなかった。
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