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2018年1月13日 (土)

松見坂(目黒区駒場/大橋)

東大教養学部のある駒場は目黒区である。 環状六号山手通り界隈は区境がしっくりこないところが多い。 西新宿の清水橋は渋谷区、池袋のハタプラザは板橋区、ちょっと離れるが目黒駅は品川区、品川駅が港区というのもある。 松見坂は淡島通りと山手通りの交差点、その駒場方面に上る淡島通りの坂道である。

この区境は平安時代の豊島郡と荏原郡の郡境が元になっているのである。 駒場は昔、駒場野という地名だった。 駒というのは馬のことだから馬の牧場が広がっていたと考えられる。 実際ここは良馬の産地だったという史実がある。 現在からは想像もできないが、この松見坂も長い歴史を見てきているのである。

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松見坂は町の境でもある。 山手通りよりも渋谷側が青葉台、淡島通り以北が駒場、以南が大橋になる。 その大橋側の角に御影石の説明石碑がある。駒場に繋がる道なので駒場坂という別名もある。

「この坂から、『道玄物見の松』(土賊の道玄がその松に登って 往来の人を見下ろし、手下に命じて衣服や携帯品を掠奪したためにその名がついた) がよく見えたので、松見坂と呼ばれるようになったといわれる。 また、坂の途中に松見地蔵があったので坂の名になったという説もある。 昔は、この坂の北西には、駒場野と呼ばれる広大な原野があったが、今はその面影もない。」

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「道玄物見の松」については別の機会に書くが、この松見坂交差点の窪みを作ったのは、目黒川の支流空川だった。 水源は駒場野公園にあるケルネル田圃上流の湧水と、東大駒場キャンパス内の一二郎池である。 駒場キャンパス辺りは将軍の鷹狩り場であったことは有名な話。 その空川は江戸時代にはそこそこの水量が流れており、ここには橋がかけられていた。

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空川の橋があった辺りに松見坂地蔵尊がある。 以前は手書きの説明板だったが、最近訪れたら目黒区のきれいな説明板に変わっていた。 そこには、「旧滝坂道が空川を渡った遠江橋付近が、旧上目黒村の東の出入り口にあたるため、村へ侵入しようとする厄を除けるために祀られた」とあり、地蔵尊脇にはその遠江橋の親柱が二つ置かれている。

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