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2018年2月14日 (水)

此経難持坂(池上)

池上本門寺は日蓮宗の大本山、正式な名前は長栄山大国院本門寺。 池上本門寺は古くからの通称である。 起源は弘安5年(1282)、日蓮が最後の時を池上宗仲(いけがみむねなが:鎌倉時代の武士)宅で過ごす。日蓮が没すると池上宗仲は法華経の字数(69,384)に合わせ、69,384坪を寺領として寄進し、日蓮の弟子が本門寺として継承した。 江戸の南を守る寺として長く庶民から親しまれてきた。 その正門にあたる階段が此経難持坂である。

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「この石段坂は、慶長年間(1596~1615)加藤清正の寄進によるものと伝えられる。「法華経」宝塔品(ほうとうぼん)の詩句96文字にちなんで石段を96段とし、詩句の文頭の文字「此経難持」をとって坂名とした。なお、石段は元禄年間(1688~1704)に改修されたといわれる。」と標柱には書かれている。

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教育委員会の説明板も立てられている。 上記標柱の説明のほか、この階段が元禄時代に改修されているが、そのまま造営当時の祖型を残していて貴重な石造遺構であると記されている。 加藤清正は慶長11年(1606)に祖師堂を寄進建立し、寺域を整備しているので、階段も同時期のものと推定される。

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昨今の健康ブームとマラソンブームでこの階段を昇降トレーニングに使う輩が多いが、参詣客が多いときは危ないのでやめてもらいたいものだ。 犬の散歩でフンを放置したりする者もいるようで、罰当たり極まる。

坂下の総門は総欅造の高麗門。元禄年間に建造されたという記録が残っている。もう300年以上経過しているのに立派なものだ。

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