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2018年2月20日 (火)

宮坂(久が原)

大田区の台地は主に荏原台と久が原台、どちらも武蔵野台地の突端になる。 池上本門寺は荏原台の突端で、そこから呑川が削ってできた低地を渡り、久が原台に渡ったところにこの宮坂がある。 歩いてみると坂の南側が久が原台に出来た小さな谷地地形になっていることがわかる。久が原5丁目交差点から西へ進むと花壇の道になるが、これが暗渠で。暗渠の1本北側の道から丁字路で北に上るのが宮坂である。

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幅の狭い路地の坂道だが、江戸時代からある道である。 坂上の丁字路も江戸時代からの道で、東に進むと呑川を渡り本門寺へ繋がっていた。 坂の東側にある本光寺も古く、本門寺の末寺として慶長14年(1609)の開山。

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坂上と坂下に大田区の標柱があり、「久が原東部八幡神社の前の坂道で宮坂と呼ばれるようになった」と書かれている。 あちこちにある宮坂と同じ由来である。

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八幡神社の創建は不明。 社殿の建て替えは文久2年(1862)と伝えられるが、八幡神社の多くは鎌倉時代の創建でその後荒廃し、江戸時代に再建されるケースが多いので、この久が原八幡も同様の歴史をたどったものであろう。

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