蛇坂(馬込)
臼田坂を上り田無街道を北進すると、万福寺前というバス停がある。 大田区郷土資料館の近くだが、バス停から万福寺まではかなりある。 それでも停車場名になるという万福寺は大きな寺院であった。 慈眼山無量院万福寺は建久年間(1190~1199)に創建された古刹。 臼田坂で見かけた磨墨塚の名馬するすみが万福寺に祀られていた。
万福寺脇の道を北へ進むと、新幹線の線路の手前で曲がりながら下っていく坂道があり、蛇坂の標柱が立っている。
「蛇のように曲がっていることから、この名が付いたといわれる。また、昔は坂の辺りにヘビが居たことによるともいわれる。」と書かれている。
昔はヘビなどどこにでもいただろうとは思うのだが、どちらかというと曲がり方が蛇っぽいので形から呼ばれた方に納得する。 現在はマンションと民家に挟まれたきれいな坂道でヘビなどは居られそうにない。
坂上から坂下にショートカットする階段がある。 なかなかいい階段である。 ほとんどの人は蛇坂の方を上っていく。 古い地図を見る限りでは、大正期あたりに開かれた坂のようである。 当時は坂下を内川の支流の小川が流れていたようだから、蛇はたくさんいたと思われる。 今、近所にいる長いものは東海道新幹線くらいのものだ。
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