鶯坂(大岡山)
東京工業大学の北側、大岡山北口商店街の中程から西に入る道を進むと、途中から急な下りになる。 この坂が鶯坂である。 大岡山は、洗足池の水源である大田区北千束1丁目の清水窪弁財天から流れる川の作った谷と、呑川の作った谷に挟まれた、細長い半島のような台地にある。 鶯坂は西側の呑川に下る古道である。
坂の途中に目黒区の標柱と石標がある。 標柱には次のように書かれている。
「昔このあたりは切通しになっていて、両側に竹や杉が繁り、ウグイスがよく訪れて鳴いていたので、この坂名になったといわれる。」
大岡山(おおおかやま)という地名はよく聞くと多くの人が「おおかやま」と発音しているが、「お」が3つ並ぶのは言語としては稀有だと思う。 外国人に聞き取りをさせてみたい地名の一つである。 丘の土地なので大岡山と付いたのだろうが、詳しい由来はわかっていない。
坂の南側は東京工業大学の広いキャンパスになる。東工大は呑川の崖線の上下に敷地を持っていて、崖線上には主に校舎、崖線下にはグラウンドという作り方をしている。 実はこの崖線上の校舎からは富士山がよく見える。
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