« どりこの坂(田園調布) | トップページ | 馬坂(田園調布) »

2018年2月25日 (日)

大山坂・いろは坂・滝坂(田園調布)

かつての多摩川園跡は崖線に挟まれた谷地に造られたローカルな遊園地だった。 昭和30年頃の地図を見ると、崖線には3つの池があり、一つは崖線上、二つは崖線下にあった。 当時の地図には「丸子多摩川園」と書かれている。今年の年初のブラタモリで「田園調布」をやった時にいくつかのネタが出てしまったが、調べ甲斐のある場所である。

Dscn6486
多摩川園の跡地にあたる田園調布せせらぎ公園には、3つの名前の付いた坂がある。池の数は昔よりも多いが、小さくなっている。 もっとも原型をとどめているのは大山坂であろう。 かつての「大山すべり」の痕跡がそのまま階段坂になっている。

Dscn6494
途中の角度の変化まで昔のままだという。 この坂の上に木製の滑り台が乗っていた。 坂上に上るためのリフトまで隣に設置されていた。 最近は安全を意識しすぎるためか、こういうスリルのあるアトラクションが少なくなった。 坂下のスペースを確保して、同じようなアトラクションができると楽しそうである。

Dscn6498
大山坂の上にあり、くねりながら下ってくるのがいろは坂である。 この坂と次の滝坂は多摩川園の時にはなかった坂である。 このいろは坂の坂上辺りには、見晴らし台があって川崎方面を眺望できたようだ。

Dscn6490
上の写真の滝坂の途中には滝がある。 現在は人口の滝のようだが、多摩川園時代の図にも大滝という滝があり、それは湧水なのか人工なのかはわからない。 この坂下にはお風呂もあり、それで『温泉遊園地 多摩川園』を名乗っていたようだが、どんな温泉だったのだろう。資料では「夢のお城」に大浴場があって大人にも人気だったとある。

ちなみに駅名は、最初「多摩川駅」、多摩川園ができると「丸子多摩川駅」「多摩川園前」と変遷し、平成12年に再び「多摩川駅」に戻った。

| |

« どりこの坂(田園調布) | トップページ | 馬坂(田園調布) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« どりこの坂(田園調布) | トップページ | 馬坂(田園調布) »