丸坂(成城)
最初に丸坂と聞いた時に坂名の由来は何だろうと想像したがとんと見当がつかなかった。 調べてみるとなんということはない、舗装路面の滑り止めの丸い凹みをモチーフにして丸坂と呼んでいるだけだった。 そうならば都内に丸坂はゴマンとある。 しかし、子供たちがつけた坂名だとしたら無下に扱うのもよくない。 所詮坂名などはそんなものなのだから。
病院坂よりも西で次に車が通れるのはこの丸坂である。 坂上からの一方通行。 丸坂の別名としてクランク坂と呼ぶ人もいるようだ。 見たまんまである。 坂は中腹でクランクになっている。 崖線上の白亜の邸宅に白いコンクリートの壁、天気がいい日はまぶしい。
クランクの坂は坂名のついた都内の坂にもいくつかある。 有名どころでは赤坂の三分坂、雑司ヶ谷の豊坂だが、数は少ない。 S字カーブの坂は多いのだが、どうもクランクの坂は人工感が強く不自然さが付きまとう。 やはりくねるような坂の方が坂としては魅力がある。
この辺りの崖線は坂上が標高41m、坂下が21mと20mの高低差がある。 100mほどの距離でこの高低差を上るわけだから、勾配としては平均20%程度ある。昭和12年の地図には丸坂は載っていない。 お茶屋坂の西側に描かれているのはのちに紹介するどんぐり坂である。 やはりクランクの坂は新しいものが多いということは言えそうな気がする。
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