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2018年3月16日 (金)

堂ヶ谷戸坂(岡本)

岡本公園から西に200mほど進む。 この辺りの丸子川(六郷用水)にはハヤなども泳ぎ自然の豊かな流れを作っている。 橋はたくさん架かっているがどれも個人宅へ入る橋ばかりである。 岡本民家園より西で初めて公道の橋になるのが堂ヶ谷戸橋。 丸子川親水公園になっている橋から、急坂の堂ヶ谷戸坂が上る。

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ここから東名高速までの間の国分寺崖線の坂道はどれもいい坂道である。 しかし谷戸川出合より上流で、江戸時代からあったのはこの堂ヶ谷戸坂と八幡女坂のみだった。 古老の話では、この坂は狐が出るということでキツネ坂とも呼ばれたという。狐火を見たり、化かされたりした話が残っている。

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坂の上からは鎌田の平地が展望でき、遠く川崎の丘陵も望むことが出来る。 岡本は坂だらけの村で、昔は「岡本は坂が多くて苦労するから、可愛い娘は岡本には嫁にやるな」と言われていたそうである。

今は舗装されているのでわからないが、この崖線はローム層で雨が降るとぬかるむ土壌なので、それは難儀であっただろうと思う。

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坂上で道は三方に分かれるが、どの道もまだ高度を上げ続ける。 角の家の石垣がこれらの道が切通し的に開かれたことを表している。

江戸時代はこの辺りまで鷹狩りに来る将軍も居て、岡本の人々はその鷹の餌としてオケラを掘って献上していた。 この辺りはキツネやタヌキだけでなくマムシも居たので、村人はあまりオケラを掘りたくなかったが、幕府の仰せなので致し方なく受け入れたという。 実際、20年くらい前、私の長男がこの西の座頭ころがし坂あたりで遊んでいた時にマムシが出た。 おそらく今もいるのではないかと思う。

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