瀬田夕日坂(瀬田)
これは新しい坂。 坂名が付いたのも最近。 多摩美術大学の学生がモニュメントを製作して設置してある。 西に向かって多摩川を望める位置にあるので、瀬田の崖線上から夕日が望めるということで付いた名前であろう。
この道は自転車歩行者専用とされている。 新しい坂と書いたが、道そのものは明治後期からあったようだ。 玉川電気鉄道が開通したのが明治40年(1907)で、この坂の西側崖下にはなんと駅があったのである。
昭和の初めの案内図には「遊園地前」だったのが、昭和15年には「身延山別院前」という駅名に変わっている。 その後昭和18年に駅は廃止されてしまった。 玉電は瀬田の先、線路わきの道が広くなって花壇がある辺りからは、道路と分かれて専用軌道になっていた。
玉電が廃線になったのは1969年5月、二子玉川はそれから何度も脱皮して巨獣の様な街になっていったのである。
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