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2018年3月24日 (土)

ヘビ坂(成城)

成城三丁目緑地にある崖線上の遊歩道であるヘビ坂はごく新しい坂である。 江戸どころか昭和でもなく、できたのは平成20年。 しかし、この緑地は魅力満載の崖線緑地なので、坂名のひとつとして挙げたいと思う。

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上の写真は一瞬なんの前衛アートかと思われそうだが、実はマンション(シティハウス成城)のすき間にある階段。 ここを入っていくと裏手には緑の崖線が広がる。 崖線上は世田谷区立明生小学校。 この坂下の入口は他に例のないパターンである。

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樹林はコナラ、クヌギを中心に、さまざまな樹木が混在していて、小鳥のさえずりもあちこちから聞こえてくる。蛇坂の東側にはこんこんと湧く湧水が2ヶ所あり、水量も豊富で池を形成している。 コンクリート部分を除けばかつての国分寺崖線の様子を再現できている。

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この坂および崖線の緑地は日中のみ立入ることが出来る。 ヘビ坂は6:30~20:00の間通行可、緑地は8:30~17:00である。 この崖線には最上部の立川ローム層、その下の武蔵野ローム層、さらに武蔵野礫層が表れ、武蔵野礫層とローム層の間から水が湧いてくる。

この崖が形成されるのには地学的には大した時間は掛かっていない。長く見てもせいぜい数万年である。 そして縄文海進が埼玉の奥地までを海没させたのはたった6,000年前のこと。 多摩川が国分寺崖線を形成したのはそれ以降だから、直接的には数千年の歴史しかない。

しかし昭和以降の開発を見てみると、地球が何千年何万年とかけて築いてきたものを、たった数十年で壊しているように思える。 だからこそその反動が来ないように、私たちは自分たちの開発を振り返りながら、バランスを取らなければ取り返しのつかなくなる時期に直面している。 こういう貴重な森を見ているとそれを痛感するのである。

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