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2018年4月29日 (日)

金王坂(渋谷)

通称青山通り、国道246号線が六本木通りと分岐して、青山に向かって上る広い坂道が金王坂。 古い道ではあるが、坂名は本来なかった。 東京都内で昭和の中期に町名変更が進むにつれて、古い地名が消えていった時代、宮益坂の北側は美竹町、南側が金王町と呼ばれていた。

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金王町の町会の人々が、渋谷金王丸に因むこの地名を何とか残そうと、この新しい国道の坂道に「金王坂」という名前を付けたのが、昭和54年(1979)のことだった。 その4年前の昭和50年に坂の脇に32階建ての東邦生命ビルが竣工した。 渋谷地区では初めての高層ビルだった。 現在は東邦生命が無くなり、渋谷クロスタワーという名称になったが、当時は渋谷のランドマークのような建物だった。

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坂上に黒御影石の墓石のような金王坂の石柱が立っている。

「明治、大正、昭和と波瀾万丈の過程を経て市区改正、町名変更に伴い、先輩諸氏の築かれた幾多の功績をたたえ、由緒ある金王の地名を保存し、ここに [金王坂] と命名する。」 とある。

この区間の青山通りと六本木通りが開通したのは、オリンピック前の昭和30年代に入ったころ。 ちょうどこの時期に東急文化会館(なんとル・コルビュジェの設計)が建てられた。今の渋谷と同じような大変遷の時期だった。 それから60年後の現在、この街はまた造り直しをしている真っ最中である。

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