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2018年5月15日 (火)

旭坂(代々木上原)

代々木上原の駅ビルの通路を新宿方向に歩いていくと、旭坂の坂下に出る。 もともと代々木上原駅の駅前商店街はこの旭坂を中心に広がっていた。 坂下の小田急線の北側には渋谷川支流宇田川のさらに支流となる上原支流があり、大山町支流、西原の狼谷支流を合わせて、駅付近に深い谷を形成した。 この渋谷川の源流は代々木八幡で「春の小川」で有名な河骨川を合わせて流下、この辺りの地形はその数多の沢が削った谷で「代々木九十九谷」と呼ばれる。

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旭坂はかなりの勾配で小田急線をくぐり、南に向かって上っていく。 当然谷底なので、反対側にも急坂がある。 九十九谷にあるのは九十九坂で、谷沿い以外はほとんどが坂道。 その中でこの旭坂に名前があるのは、この道が江戸時代からある道だからである。

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江戸時代から大正時代まで、この坂下は田んぼが広がる谷あいだった。 そして傾斜地には広葉樹が広がる山村風景だったはずである。昔の道は、台地の際に付いている。 代々木上原周辺にはその際についた道が今も地形として刻まれていて、散歩が楽しい。

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旭坂は地元では上原銀座という商店街である。 人も車も行き交う賑やかな道だ。 坂上で丁字路になり、弥之助坂から来た道と出合う。 この道も古くからある道で、そのまま南西に進むと三田上水にぶつかるところまで通じている。 拡幅された井の頭通りは周辺の古い道と街並みを無視して東西に延びた新道で、周辺の道とはまったく相容れない向きになっている。

大原にある和田堀給水所が1924年に完成。 武蔵野の境浄水場と水道管で結ばれたので、吉祥寺から和田堀までは直線、そして和田堀で角度を変え渋谷方面へ直線で水道管を通し、その上に出来たのが井の頭通りである。

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