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2018年6月24日 (日)

地蔵坂(杉並区善福寺)

地蔵坂はあちこちにある。 善福寺の地蔵坂の別名は、御立場坂(おたてばざか)、寺分坂(てらぶざか)の二つ。 例に漏れず、地蔵坂の坂名の由来は、かつて坂の途中に地蔵堂があり、地蔵菩薩、庚申塔、馬頭観音が祀られていた為である。 坂上の交差点の名前も地蔵坂という名前。

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ここから善福寺川に架かる原寺分橋までの下り。 橋には寺分の名前が残っている。  善福寺川よりも北は寺分、南は原という地名であったので、原寺分橋である。 御立場坂という名前は地蔵坂上の旧家が将軍御鷹狩りの際の休息所(御立場)になったので付いた坂名。 いっぽう里俗には寺分に行く坂ということで寺分坂と呼ばれていた。

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後に一般には坂の途中の地蔵堂に因んで地蔵坂というのが通称になったようである。 とはいえ地蔵坂という呼び名は江戸時代中期から使われていたようで、別名も含めてしっかりした由来があるのは興味深い。

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坂脇の荻久保中学校の塀に詳しい説明板が立っている。 それによると、地蔵堂の馬頭観音には「東江戸 西ふちう」とあり、道標の役割を果たしており、この場所が東多摩郡井荻村、豊島郡石神井井村、北多摩郡吉祥寺村の境だったことから「三郡境の馬頭様」と呼ばれていたという。

坂の周辺は旧石器時代からの遺跡が発掘されており、善福寺川の流れの近くでもあるため何千年もの人々の営みが続いた地域であることが判る。

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