本村坂(杉並区和泉)
地蔵坂を下り、神田川を井の頭線と並んで蔵下橋で渡る。 そのまま吉祥寺方面へ進むと川の左岸の上りになる。 これが本村坂である。 「もとむら」ではなく「ほんむら」と読む。 昔、この坂の場所に名主梅田家の屋敷があり、その屋号が「本村」だったため、本村坂と呼ぶようになったと伝えられる。
上の写真は蔵下橋を本村坂側から見たものだが、周辺は若干田舎っぽい景色で、井の頭線の土手の草地がずっと続く線路沿いに江戸時代からあったこの道が通っている。 しかし、2016年の訪問時にはまさかのその線路わき緑地にビルが建てられていたのに驚いた。 以前は幅数mの線路沿いの空き地に車が並んた簡易駐車場だったが、養生シートに囲まれてビルがほぼ建った状態になっていた。 薄っぺらい敷地によく建てたものだ。
このビルが建てられたお陰で明るかった本村坂が一気に暗闇坂のようになってしまった。写真右手の樹木に覆われた部分が屋敷森でここには500坪ほどのお屋敷があった。 これがかつての梅田家ではないかと推測している。 南側に隣接したマンションが「マンション本村」とこの家の屋号を付けている。
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