豊坂(目白)
銀鈴の坂を下りて線路沿いに高田馬場方面へ少しだけ進む。 すぐに西からの道に当たるが、その角に細路地がある。 ここを入っていくと塩ノ屋というちょっと怪しいビジネスホテルがある。 実は和風のビジネス旅館でコアなファンもいるそうである。
塩ノ屋の先には稲荷神社がある。 学習院椿の坂のところで出てきた学習院キャンパス内にあった稲荷神社が、ここに移転遷座した。豊坂にあることから豊坂稲荷と呼ばれている。
また、江戸時代には八兵衛という人がお宮を守っていたので八兵衛稲荷という別名もあるという。 豊坂には車は侵入不可、バイクなら何とかという細路地である。 この細路地にしっかりした稲荷神社があるのも不思議だが、この界隈は大正~昭和初期の雰囲気の残る街なので違和感はない。
豊坂稲荷の上で道はクランクしている。 その上は路地裏らしいくねくねと曲がった道筋で、旧近衛邸大欅のある通りに出る。 こんな細路地だが意外に人通りは多く、西の下落合界隈の人々が豊坂を通って目白駅に向かうからである。
細路地の坂は別枠で捉えてもいいくらい魅力を有している。 東京の古い街にはこういう路地がたくさんある。
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