庄内坂(北区中里)
山手線唯一の踏切である第二中里踏切、もちろん山手線だけに開かずの踏切だが、平日の朝夕を除くと意外と開く。 しかし地元では小学生の通学路にもなっていて、内側の田端小学校へ外側から踏切を渡って通学する児童がいるという。 おそらく踏切が開かずに遅刻する子もいるのではないかと思う。最も近いう回路も300m近く離れている。 難儀なことだ。
踏切の中里三丁目側の標識が汽車ポッポのデザインなのが面白い。 電車の形ではバスと見分けがつかないので、蒸気機関車のデザインを使っているのかと思ったが、電車のタイプもあり、なぜわざわざ山手線唯一の踏切に汽車ポッポなんだろうか。 個人的には好きだが。
この踏切の脇を上っていくのが庄内坂である。 坂上には山形県の学生寮があって、稲荷神社の前に黒御影石の標柱が立っている。 学生寮の名前は駒込学生会館。 明治時代からの伝統ある学生寮でかつては「館」といい、旧庄内藩の学生会館だった。
現在はやまがた育英会が経営母体となり、建替えられて駒込学生会館という名になっている。 その折に庄内の名前が消えるのを惜しんで、関係者がこの坂を庄内坂と命名し碑を建てた。
ちなみに山形県の庄内と荘内の違いは同じものとされている。 庄内地方でも混在していて紛らわしいが、明確な線はないのだから仕方がない。
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