南坂(雑司が谷)
雑司が谷は昭和のノスタルジックな街並みを味わえるエリア。 雑司が谷の地名の由来は諸説ある。 しかしどの説もイマイチ。 鎌倉時代から呼ばれていた地名なので判らないのも無理はないのかもしれない。
南坂は古い商店街の街並みからの上り道にある。 この商店街は雑司が谷弦巻通り商店会というが、実は昔の川筋である。 ここに流れていた川は弦巻川という。 弦巻川は池袋の地名の由来と言われる丸池を水源として、法明寺門前から流れていた幅4mほどの川だった。
弦巻川の辺りで源義家が弓の弦を巻き直したという言い伝えから弦巻川と呼ばれるようになったと伝えられる。 江戸時代には蛍も飛んだ自然豊かな流れだったようだが、今は暗渠の体すら薄れている。
南坂はこの弦巻川が台地を削ってできた坂道。 緩やかな屈曲を上っていくと、写真の分岐に出るが、右側が南坂の続きである。 一方の左側を進むと、清立院下に至るが、この左側の道よりも北側が標高が高くなっており、川が削ってできた地形はきちんと残っている。
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