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2018年8月11日 (土)

水車の坂(北区赤羽西)

旧稲付川の崖線にある階段坂。 極めてよく似た階段坂が70mほど西に在り、どっちが本物の水車の坂か混乱する。 そもそも坂上の標柱に記されている住所がおかしいのである。

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「現在は石段(北区西が丘2-27-12地先)となっていますが、昔はこの下に水車小屋があり、近くの農家が利用していました。水車に荷を運んできた馬が坂の途中から落ちて死んだこともあり、お稲荷さんと馬頭尊とが並んで立っていました。現在は稲付川も暗渠となってしまい、水車もありませんが、石段は西が丘から十条銀座を通って十条駅へ向かう通勤の人でにぎわっています。」

とあるが、西が丘2-27はもうひとつの階段坂なのである(下の写真)。

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しかし明治時代の地図を見ると水車があったのは、先標柱がある方の階段坂の下であるから、ここは標柱の位置は正しく、表記が間違っているとすべきであろう。

水車の坂ももう一つの坂も途中でクランクになって下っている。 本当に瓜二つの坂なのである。

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この傾斜が階段でなく普通の坂だとしたら、これはもう登山道の領域である。馬でも途中で落ちることは十分にありそうだ。 しかし西が丘からこの谷を越えて十条へ通うといのはいささか疑問。 赤羽駅に出る方が距離も短いし、道も楽だからである。

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坂下にあったという水車は稲付川が二つの流れに分流している部分にあったもので、もう一つの流れは游鯉園の坂の下を流れていた。二つの流れの間には田んぼがあって、水車の坂と游鯉園の坂はその谷を横切って稲付村と上十条を結ぶ数少ない道だった。

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