ふか坂(北区赤羽北)
念仏坂の坂下の道はその西側で崖下にまっすぐ行く道と分かれて、斜面を上っていく。雪印乳業東京工場跡の東京メガシティを取り巻くように緑の土手が築かれて、とても明るい道になっている。 この明るい坂がふか坂。 別名を馬坂とも呼ぶ。
坂下の土手の植込みに標柱が立っている。 金網塀もあって草も生えていて、読みにくい場所にあるので説明書きを読むのが難儀である。
「赤羽北3丁目と板橋区小豆沢4丁目の境を南西に登る坂です。坂名は、うっそうとした樹木におおわれて、谷深い中を蛇行している坂であったことによります。坂を下って北へ行くと荒川にでます。そこは、かつて袋村河岸があり、地元では大根河岸とも呼んでいました。この坂は袋村河岸から中山道への通路にあり、馬坂とも呼ばれていました。」 と書かれている。
今は樹木の生い茂っていない明るい坂である。雪印工場の頃はどうだったのだろう。 ただ、この坂道は江戸時代から小豆沢村の崖線の上下を往来する道だった。 古い地図を見ると、崖下の新河岸川までは田んぼ、台地の上は畑である。
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