城山の坂(板橋区志村)
志村城址でもある城山熊野神社の境内の南側(参道入口)から西に向かって崖線の斜面を斜めに下る坂道が、城山の坂である。 志村城の山から下る坂道で江戸時代からの道筋になる。志村城址の南側の谷を削った川跡(現在暗渠)で川名は出井川。
区立志村小学校の校門の前から下り勾配が急になる。 小学校の擁壁の石組みが城山の坂の風景を盛り立てている。また熊野神社の樹林と小学校の西側の巨大なマンションが時代のコントラストを見せている。
その樹林の中には志村城の空堀や土塁の痕跡もあるという。参道にある銀杏の古木も大した存在感があって、その他の常緑樹の大木で形成された森がとてもいい。 昔は樹木に覆われ、昼なお暗く、上り下りに苦労する急坂だったという。
神社の標高は25mなのに対して、坂下の標高は僅か7m。 かなりの高低差がある。石垣はと游からコンクリートのブロック組みになる。いささか風情を欠くが、これだけの崖なので上部法面と合わせてしっかりと安定させる必要があるのだろう。坂下に細い暗渠の跡があるが、これは出井川の支流だろうか。出井川の暗渠は高速道路の南側にある。
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