成増坂(板橋区成増)
旧川越街道を直線化して開かれた新道。 成増台から白子川を渡るまでの長い下り坂が成増坂。 江戸時代は白子川をはさんで東側が新田宿、西側が白子宿であった。昔の川越街道の坂は成増側が新田坂、和光側が大坂で、ともに難所ともいえる急坂だった。
成増坂は川越街道というよりも国道254号線の坂である。 上の写真で左側の下っていく大通りが成増坂、右の側道が元々の川越街道。どちらも坂下で白子川を越える。昭和中期までの新川越街道は東埼橋の先を直線的に和光市へ伸び、本田技研の北側を走っていたが、新しいバイパスが白子川直前で南にルートを取った為に、川越街道は三番目の橋である新東埼橋で白子川を渡り、和光市では本田工場の南側を通る事になった。
白子川の標高は10m、成増駅前が33mなので23mもの落差があるが、新しい成増坂は僅か2度(勾配で3.5%)となだらかで長い坂になっている。車で走ると気づかない間に通り過ぎてしまう。川越街道の味わいは新田坂でないと難しい。
Photo:2016/11/5
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