帳元の坂(板橋区成増・赤塚新町)
成増駅の南、川越街道(国道254号線)の坂道である。 あまりに大通りで交通量が多いので、坂道の印象はほとんどない。 光が丘公園の北東角の赤塚口あたりを源頭にした百々向川(すずむきがわ)が浅い谷を形成して和光市との境を流れている白子川に注いでいた。 その浅い谷の都心側の坂道である。この谷周辺の昔の地名がコジベイ久保で大正期までの字名である。
西側の上り坂は小次兵衛久保坂という坂だが、東側の帳元の坂の坂上あたりを帳元と言っていた。 帳元の意味は、江戸時代から城北地域の興行の取り締まりをしていた帳元の家(友山家)があったことによると板橋区の資料にある。現在も坂上のバス停名は「帳元」である。 バス停や小学校名に古い地名が残っているとほっとする。
Photo:2016/11/5
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